アシタバ加工の様子

アシタバの加工方法としましては、お茶の生産ラインを応用したものや、温風乾燥機のみのものなど幾通りかがあります。当園では、最もシンプルな形で、温風乾燥機で乾燥させ、粉砕機で粉末にするという形式です。

アシタバ原料 原料
一回に乾燥させるのは、軽自動車一台分位です。畑で一本づつ手で刈り取ったものを束ねて加工所に持ち帰ります。当園で栽培するアシタバの他に、数件の提携農家さんからも提供してもらっていますが、その方々も農薬は使わずに栽培しています。
アシタバ選別 選別
一把づつ検査・選別し綺麗なものはそのまま裁断にまわしますが、虫や土の着いている部分などは取り除き、汚れている物は水洗いします。一般的なアシタバ加工所は一日に数千キロの原料を加工するようですが、当園は僅か300キロの規模です。
アシタバ裁断 裁断
アシタバの茎と葉をそのまま細かく裁断し乾燥機に入れます。
アシタバ乾燥 乾燥
「平型乾燥機」といわれるタイプのもで、左側の1.8メートル四方の乾燥槽に原料を刻んで入れ、右側の温風発生機から温風を送り込みます。40度で20数時間乾燥させ、50〜60度で5〜6時間仕上げ乾燥させます。30時間近い乾燥工程中に2時間毎に掻き混ぜて乾燥ムラをなくします。(作業が連日になると結構寝不足で疲れますが・・・)
アシタバ収集 収集
乾燥が終わると乾燥槽を開き、吸入式の集塵機で集めます。この工程で一次粉砕され乾燥アシタバがチップ状になります。
貯蔵
チップ状になった乾燥アシタバを袋詰めし念のために乾燥剤(白い袋)を入れ熱シールをして保存します。300キロの生アシタバから約33キロ位の乾燥アシタバの出来上がりです。
アシタバ粉砕 粉砕
高速でピンが回転し、衝撃で粉砕して、細かいスクリーンを通して粉末にする機械です。乾燥アシタバの投入量やスクリーンの調整、機械を通す回数など、試行錯誤をしながら、最適の細かさになるように工夫します。
清掃
粉砕機を一度使うと、細かな粉末は部品の間に残ってしまいますので、使う度に機械を分解して掃除をしないと、カビが発生してしまします。複雑な機械や大きな機械を使うと、この清掃作業が大変になります。そんな訳で、当園は小型でシンプルな機械を使っています(資金がないのも理由ですが・・・)。
アシタバ袋詰め 袋詰め
自動袋詰めとは程遠く、一袋づつ手作業で詰めています。私もやりますが、女性スタッフの方の根気強さにはかないません。
粉末アシタバ 商品完成
アシタバの種まきから2年の時間と労力を経てできあがりです。
袋は透明なものとアルミのもの二通りあります。光に当たらないほうが品質に変化が少ないですが、一般家庭で早めに使い切られる場合はどちらでもいいと思います。
私は、品質チェックなど仕事柄、毎日茶匙10杯位試食していますが、すこぶる快調です。
一般的には一日茶匙1〜3杯お召し上がりになる方が多いようです。