農業関係に関する村の基本的な考え方(メモ)H.17.2.14
先日(2/24)偶然、ある三宅村農業委員から「農業関係に関する村の基本的考え方(メモ)」のコピーをもらった。農地復旧事業は帰島後3ヶ月以上後の5月以降、それまで農地に手を付けてはいけないとのこと。本格的な補助事業による施設建設は18年度から予定らしい。それでは農家が農業収入を得られるのは19年まで2年以上かかるということなのか??!!
上記に対する、個人的感想
農地復旧事業について
避難解除とともに農地復旧・植え付けを望む農家の声もあったが、結局5月まで農地に手を付けてはいけないとのこと、早期農業復興を望む農家にとっては非常に残念である。避難中、村は、帰島後農家が農地復旧事業に携わることで、本来の農業収入があがるまでの所得としてもらいたいと言っていた。農家にたいして農地復旧事業に関する具体的な説明は未だされていないが、早急に案をを示し、それに対する農家の希望も取り入れ、三宅島農業、農家にとって有意義な形にしてもらいたい。
施設導入について
17年度にストロングハウスを20棟(1棟120平米、約36坪)を計画とのことだが、これ(総面積約700坪)は1戸の専業農家の所得もえられない面積だ。意味がわからないので、来週村に問い合わせてみる。
本格的な施設の補助事業は経営講造対策事業でということ思うが、18年度から建設着手予定とのこと。これでは施設園芸農家が農業収入を得られるのは平成19年という事になる。その間2年、専業農家はどのようにして生活するのか???
農業用機械導入について
共同利用の農業用機械導入は、農地復旧工事が完了してからとのことであるが、農家にとっては、農地復旧の時にこそ農業用機械が必要である!!これまた意味がわからないので問い合わせてみる。
農業用水について
本格的な農業用水施設の復旧には時間がかかので、簡易貯水池の建設補助は必要だが、18年度では遅すぎる!!是非とも17年度予算に入れてもらいたい。
農家説明会について
避難指示解除前には農家説明会を行うと言明していたにも係わらず、とうとう避難中に農家説明会は行われなかった。非常に残念である。農家説明会は、決まったことをただ伝える場ということではないと思う。長期間農地から切り離された農家が、ゼロ(マイナスとも言える)から農業復興を行うわけだから、行政は知りうる限りの情報を伝え、予定している復興計画案を示し、それに対する農家の疑問、要望を聞く。そして復興計画案を修正していく、そういう形であってほしかった。4月下旬の説明会では17年度予算も決まった後で、要望を言っても手遅れということにならないだろうか?。