9月

2000年9月4日全島避難で住み慣れた三宅島を後にし1年がたちました。今年の2月に単身八丈島に移りユリ栽培を再開しています。仕事の様子や身の回りの出来事、風景などを週に1〜2度書いています。避難島民にとって、それぞれに苦しい一年だったと思います。火山活動は落ち着いてきていますが、問題は火山ガス。一時4〜5万トンの二酸化硫黄も減少傾向にありますが、いまだ一日1〜2万トンと多量に噴出しています。来年あたり数千トンに減少し三宅島帰島の光が見えることを切に祈っています。

     8月の記録

9月28日
土壌消毒をしなかったハウスに病気が発生。一株づつ殺菌剤を灌注する。病気や害虫は長い栽培期間中発生することはあることだが、大きなロスにならないように対応が大切。
9月21日
16日に植えたカサブランカの球根が一週間足らずでこんなに芽が伸びた。冷凍保存してあった球根は植付け後の成長がめざましい。
9月16日
お正月用のカサブランカの球根が到着。オランダからの輸入球根で今年の2月ごろから横浜の冷蔵庫でマイナス2度で冷凍保存してあったもの。
明日は三宅島の一時帰島の日だが植付けと重なったので断念、家内が代わりに参加する。
9月14日
雨の多い一週間だったが今日は久々の晴天。八丈富士(854メートル)も鮮やかに見える。しかし今週は米国多発テロで大変な時だった。まったくとんでもないことが起こるものだ。犠牲になったご本人と家族のことを考えると言葉もない。
9月10日
大型で強い台風も、直撃を逃れほっとしていたが、通過後の吹き返しでビニールが剥がされてしまった。まあ自然相手の仕事ではよくあること諦めて、風がおさまったら張りかえよう。
9月7日
冬用球根の植付けは始っているが、植付け準備も並行してやっている。これは最後のハウスの土壌消毒。必ず土壌消毒をしなければならといいうっことでもだろうが、リスクを少しでも減らすため念のために行っている。