7月


                                6月の記録

2000年9月全島避難で住み慣れた三宅島を後にし2年9ヶ月がたちました。一昨年の春、単身八丈島に移りユリ栽培を再開しています。仕事の様子や身の回りの出来事、風景などを書いています。
3月に「火山ガス検討委員会」の最終答申が出されました。火山ガスの健康へのリスクも踏まえて、今後の帰島時期、方法、対策について行政と島民がコミュニケーションを深める必要があると感じます。

先日、三宅村役場の方1名と火山ガス検討委員会の先生1名が八丈島に来られ、八丈島に避難している三宅島民を対象に火山ガスの現状とそれに関する「リスクコミニュケーション」についての説明会をして頂きました。
わかり易い説明で、大変参考になりました。私の個人的感想としては、現時点では島の東部、南西部についてはまだ住むことは難しいかもしれませんが、島の北部、南東部については火山ガス検討委員会が示された火山ガスの健康に及ぼす「リスク」を理解したうえで、かつ必要な安全対策と必要な生活基盤整備がなされれば生活することは可能だろうと思いました(喘息などの呼吸器疾患や循環器疾患のある人、新生児・乳児・妊婦等の高感受性者や要援護者の方は注意が必要とのことですが、、、)。

長期的には火山ガスも減少傾向とのことですが全島が安全なガス濃度になるにはまだまだ時間がかかるかも知れません。いろいろ難しい問題もあるでしょうが、早く島に戻りたいと強く思っている方には、現時点で比較的火山ガスの影響の少ない地区へ戻って生活できるような選択肢も検討する必要があるのではと思います。



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7月27日
ここは中之郷地区にある無料の露天温泉。施設は木と岩で造られていて、周りは自然の木々に囲まれ滝まで流れているという実に良い雰囲気の温泉です。男女混浴でこの日は女房と二人で入りました。と言っても、水着着用の温泉ですヨ。
7月23日
今日から3日間、八丈島夏のメインイベント、夏祭りが始まる。9千数百人の人口の島で毎晩数千人の人で賑わう。小雨がぱらついたりはしたが、まあまあの天気で私も歌やバンドを聞きながら、出会った知り合いとビールを飲んだり、楽しい時間を過ごした。(後日新聞発表では3日間で延べ1万8千人の人出だったそうだ)
7月19日
お中元用出荷も8割がた終わり、残りのユリもう僅かになった。これからは午前中少しユリを発送し、あとは切り終わったハウスの後片付けをぼつぼつ始める。来月は球根を張り上げ、お歳暮用ユリの球根植え付け準備でまた忙しくなってしまう。
7月9日
一晩水揚げしたユリをお客さんの注文に合わせて品種、本数をセットしラッピングする。熨斗紙やリボンの色もそれぞれ違うので間違わないように気をつければならない。まれにハマキムシ(蛾)の幼虫が蕾に小さな穴をあけて入っていることもあるので、蕾も一つ一つチェックしなければならない。最終的にお客さんに満足して頂くこと、そうしてはじめて当園の経営も成り立つのです。
7月8日
お中元用とお盆のお供え用の注文が多くなり、ユリの選別・調整・水揚げなどで夜中まで作業に追われる。夏の時期は日中ハウス内の気温が高く花を切るのは夕方からになるため、この作業は夜になってしまう。昼間だとパートの方を頼めるのだが、夜中だとそうもいかないし、女房も夜は事務処理が忙しく、まあ一人で頑張るしかない。