2月


                                   1月の記録

2000年9月全島避難で住み慣れた三宅島を後にし1年5ヶ月がたちました。昨年の春、単身八丈島に移りユリ栽培を再開しています。仕事の様子や身の回りの出来事、風景などを週に1〜2度書いています。
三宅島では火山ガス対策のクリンルームの建設もすすみ400人以上規模で復旧作業等の人が夜間滞在し砂防ダムの建設等にあたっています。火山活動は沈静化に向かっていますが、いまだ大量の火山ガスを出し続けており島民の帰島を阻んでいます。昨年は島民の一時帰島や自営業者の資材持ち出しなど行われましたが、今年もいろんな形での島民の定期的一時帰島を要望したいと思います。さらに泥流、火山ガスの安全対策をしたうえでの希望島民の夜間滞在を含めた帰島を検討してもらいたいものです。砂防ダム工事に並行して住民のためのクリーンルーム、クリーンハウスの建設も進めて欲しいです。            

2月28日
農業委員会会議出席のため上京。御蔵島経由で竹芝桟橋だが、途中で三宅島が見える。白く見える噴煙は主に水蒸気、写真では良く見えないが、その下の方に青白い二酸化イオウのガスが棚引いている。まだかなり大量に出ている。後一年は我慢するにしても来年あたり帰島の目処がたってもらいたいものだ。
2月21日
来月からお中元用ユリの植付けを始めるので、冬出荷したユリの球根堀上を開始。球根は毎回、植えては捨てて、植えては捨ててと勿体無い話だ。欲しい人には差し上げていますので、HPをご覧になっている方で希望者がいらっしゃいましたら送料と荷造り経費だけでおわけ致しますよ。
2月17日
日本島嶼学会の方々4名来島され、ライオンズクラブの主催で三宅島避難島民を交えての食事会をして頂いた。
避難している三宅の人達は、八丈町の支援に感謝しており、現在の生活環境にも馴染んでいるようだ。やはり島で生まれ育った人には避難先としては島と言う環境は良いと思う。都内の分散した避難生活に馴染めない人には島嶼でのまとまった避難生活を三宅村役場も考えて欲しい。
2月14日
めったに霜の降りない八丈島では、いたるところにアロエが植えられている。空港前の道路ののり面にもいちめんに植栽されており、花の少ない冬の季節、赤い花が印象的だ。今は盛りを少し過ぎ、房状の花が咲ききり少々枯れあがり始めた。アロエの花が終わったころにはフリージアが咲き始める。
2月7日
冬のユリが終わり、夏用ユリ植付けの4月までハウスが空くので、春出しスカシユリを少し植え付けた。スカシユリは価格が安いので島の中でも売れるんじゃないかな?お中元とお歳暮用以外に作るのは初めてだが、まあものは試しだ。