明日葉の栽培方法
-
種まき・発芽
アシタバは通常、秋に種を蒔きます。半月から1ヶ月で発芽し、春まではゆっくりと成長し、翌春、暖かくなると旺盛に成長を始めます。生食用に出荷する場合は、大きくなり過ぎてもいけないので、比較的密植気味に栽培します。
秋 -
苗の植え付け
乾燥粉末加工用にアシタバを栽培する場合は、大きく育てなければならいので、疎植にします。苗を別に作っておき、ある程度大きくなったところで、畑に植え付けることもあります。
-
-
草取り
土壌消毒剤、除草剤など、農薬を使わずにアシタバを育てるにあたって、最も大変な作業が草取りです。アシタバが小さい間は、とにかく雑草の方が生長旺盛なので、常に除草をしなければなりません。この作業をスタッフの女性がすべて手作業でされます。本当にありがとうございます。
-
肥料やり
アシタバは結構肥料を必要とします。有機肥料で育てたいところですが、有機肥料だけでの栽培はなかなか大変なので化成肥料も使います。
-
強風
除草のほかに、肥料やりなど、手間ひまかけて育てますが、自然現象にはかないません。苦労して育てたあしたばが、強風で一夜にしてだめになってしまうこともあります。
でも、根までは枯れないので、一ヶ月もすると、新芽が復活し、成長を再開します。
-
-
収穫開始
概ね、種まき後2年目から収穫が始まります。柔らかい新芽は残して、充実した茎と葉っぱを一本づつ収穫します。
2年目
秋 -
収穫終了
収穫と共にあしたばも成長してゆき、3年目になるとトウ立ち(花が咲き種をつける)しますので、収穫も終了、伐採してまた新たに種まきまたは苗の植え付けをします。
明日葉粉末の
加工の様子
アシタバの加工方法としましては、お茶の生産ラインを応用したものや、温風乾燥機のみのものなど幾通りかがあります。当園では、最もシンプルな形で、温風乾燥機で乾燥させ、粉砕機で粉末にするという形式です。
-
原料採取
一回に乾燥させるのは、軽自動車一台分位です。畑で一本づつ手で刈り取った明日葉を束ねて加工所に持ち帰ります。当園で栽培するアシタバの他に、数件の提携農家さんからも提供してもらっていますが、その方々も農薬は使わずに栽培しています。
-
選別
一把づつ検査・選別し綺麗なものはそのまま裁断にまわしますが、虫や土の着いている部分などは取り除き、汚れている物は水洗いします。一般的なアシタバ加工所は一日に数千キロの原料を加工するようですが、当園は僅か300キロの規模です。
-
裁断
アシタバの茎と葉をそのまま細かく裁断し乾燥機に入れます。
-
乾燥
「平型乾燥機」といわれるタイプのもので、左側の1.8メートル四方の乾燥槽に原料を刻んで入れ、右側の温風発生機から温風を送り込みます。40度で20数時間乾燥させ、80度で2時間仕上げ乾燥させます。24時間近い乾燥工程中に3時間毎に掻き混ぜて乾燥ムラをなくします。(作業が連日になると結構寝不足で疲れますが・・・)
-
収集
乾燥が終わると乾燥槽を開き、吸入式の集塵機で集めます。この工程で一次粉砕され乾燥アシタバがチップ状になります。
-
貯蔵
チップ状になった乾燥アシタバを袋詰めし念のために乾燥剤(白い袋)を入れ熱シールをして保存します。300キロの生アシタバから約33キロ位の乾燥アシタバの出来上がりです。
-
粉砕
高速でピンが回転し、衝撃で粉砕して、細かいスクリーンを通して粉末にする機械です。乾燥アシタバの投入量やスクリーンの調整、機械を通す回数など、試行錯誤をしながら、最適の細かさになるように工夫します。
-
清掃
粉砕機を一度使うと、細かな粉末は部品の間に残ってしまいますので、使う度に機械を分解して掃除をしないと、カビが発生してしまします。複雑な機械や大きな機械を使うと、この清掃作業が大変になります。そんな訳で、当園は小型でシンプルな機械を使っています(資金がないのも理由ですが・・・)。
-
袋詰め
自動袋詰めとは程遠く、一袋づつ手作業で詰めています。私もやりますが、女性スタッフの方の根気強さにはかないません。。
商品完成!
種まきから2年の時間と労力を経てできあがりです。
品質の劣化を防ぐため、アルミの袋を採用しています。
一般的には一日茶匙1〜3杯お召し上がりになる方が多いようです。
園主は品質チェックなど仕事柄、毎日茶匙10杯位試食していますが、すこぶる快調です。
定期的に残農薬検査と
放射能検査を実施しています
西野農園では、お客様の安心と安全のため、定期的に農薬と放射能の残留チェックを第三者機関に依頼して実施しています。 これまでに農薬・放射能ともに検出されたことは一度もありません。 どうぞ安心してご利用ください。