2003年8月

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2000年9月全島避難で住み慣れた三宅島を後にし2年11ヶ月がたちました。一昨年の春、単身八丈島に移りユリ栽培を再開しています。仕事の様子や身の回りの出来事、風景などを書いています。
3月に「火山ガス検討委員会」の最終答申が出されました。火山ガスの健康へのリスクも踏まえて、今後の帰島時期、方法、対策について行政と島民がコミュニケーションを深め、戻れる人から段階的に帰島できるような道が開かれればと期待します。

今年は八丈島も6月から8月中旬まで雨が多く気温も低めでしたが、8月のお盆が過ぎてから天気も良く、本来の暑さも戻ってきました。日照不足でピンク系ユリの発色があまり良くはなっかたですが、品質、販売量もまあまあ予定通りに終了し一安心です。

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8月31日
今年の冬に種を蒔いたサンダーソニアに球根がついた。1作目にできた球根は1センチ前後のごく小さなもので、これをもう一度植えて育てて、さらにもう一度植えて育てて、やっと切り花ができる。種から球根を作って、それから切花出荷というのはかなり大変と実感した次第。球根作りも一応やってみるが、来年はニュージーランドの購入球根で切り花出荷をすることにした。
8月22日
これは8月2日に植え付けた秋用スカシユリ、3週間で40cmに伸びた。夏の8月にスカシユリを植えつけるのは初めてで、高温対策としてハウスのビニールを外し、遮光ネットを二重に張り、地表は温度上昇を防ぐためにヤシガラでマルチをしてみた。10月には咲き始めるはずなので、島内販売と産直で売ってみる予定。スカシユリは温度管理も大切だが、遮光も難しいらしい、遮光が弱いと葉やけと高温障害が出る、遮光を強くしすぎると蕾が飛んでしまうらしい。まあ経験を積むしかないだろう。
8月20日
今まで秋咲き用のユリは作ったことないのだが、今年は秋の産直ユリに挑戦するこにした。秋に咲かせるには、夏の暑い時期に球根を植えなければならないが、カサブランカなどオリエンタル系のユリは発根、出芽期の高温は大敵で、普通に植えたのではまづはまともに育たない。今回は畳一畳ほどの冷蔵庫を作って、湿らせたピートモスでパッキングし室温13度の条件で3週間、出芽、発根準備(プレルーティングと言うそうだ)をさせてからハウスに植えつけることにした。成功するかどうかは?である。
8月19日
大阪にいる私の兄が遊びに来たので、今日は島内観光をしたりハウスを見せたりと仕事はお休み。これは町営ふれあい牧場の展望台から八丈富士をバックに撮ったもの。天気の良い日の八丈島は海に山に、観光にはとてもいいところです。
私は二人兄弟、困ったときにはいろいろ相談にのってくれる頼りになる良き協力者でもあります。
8月17日
天気の悪い夏だったが、お盆を過ぎてからは晴天が続き、やっと夏らしくなった。今日は昼間のハウス仕事は暑すぎるので、家から車で5分程のところにある都営の八丈植物公園へ行った。この中にあるビジターセンターという施設には観光客もよく訪れるが、公園内を散策する人は割りと少ないようだ。八丈自生植物の森や芝生の広場、椰子の並木、展望台など、とても広い敷地なのでゆっくりと園内散策をお勧めしたい。
8月16日
9月にはお歳暮用ユリの植え付けが始まるので、今月は球根を掘りあげ、堆肥、肥料を入れて土壌消毒などの下準備。ハウスに遮光ネットを張って涼しくはするが、それでも日中日が照ると35度位になり、暑さで参ってしまう。早朝にやればいいのだけれど、私は夜更かし朝寝坊でいけない。その代わり、ハウスの中に電灯をつけているので夜中に仕事をすることはよくあるが、、、、。
8月10日
家内が東京に戻ったのと入れ替わりに長男が手伝いと遊びを兼ねてやって来た。出荷の終わったユリの球根堀上作業をやってもらったが、疲れると言いながらもまあま頑張ってくれた。
本人は服飾関係の専門学校3年生で現在就職活動中、服作りの仕事をやりたいらしい。人間、好きな仕事をするのが一番だから、まあ良いでしょう。
8月7日
今年の夏は雨降り曇天続きだが、今日は良い天気、家から車で10分足らずのところにある町営ふれあい牧場に上ってみた。牛がのんびり草を食み、向こうには八丈小島がはっきり見える。八丈小島はかつては500人位の人が住んでいたそうだが、人口が減少し、集団移転をして今は無人島。先日、奥田瑛二監督の映画「るにん」のロケが八丈小島でおこなわれ、私も現地エキストラ参加で初めて八丈小島に行った。この小さな島に500人もの人が住んでいたと聞いてかなり驚いた次第。
8月3日
東京電力地熱発電所の廃熱を利用した地熱暖房ハウス団地が中之郷地区にある。ここは、その中でパパイアを栽培している一正園さんのハウス。美味しい実のなる木を選抜して植えているそうで、島内消費とお土産用に直売されている。
夏のユリ出荷も終わり、家内が東京に戻るのでお土産に2個ほど購入。
一正園さんは食虫植物や亜熱帯果樹苗などの通信販売もされている。