2004年1月
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2000年9月全島避難で住み慣れた三宅島を後にし3年5ヶ月がたちました。2001年の春、単身八丈島に移りユリ栽培を再開しています。仕事の様子や身の回りの出来事、風景などを書いています。
三宅島の火山ガスは相変わらず出続けていますが、安全対策をとったうえで、ある程度のリスク、生活の不自由さを覚悟で帰島を希望する人には帰島の道を開いてほしいと思います。長引けば長引くほど、帰島したい人、帰島できる人は減るでしょう。
先月は天候も比較的良く、今回冬の産直ユリは品質、開花時期も丁度良く、満足できる結果で終わることができました。ほっと一息ついているところですが、もう春の産直ユリの植え付けも始まっています。
<拡大画像は640ピクセル約50kb、最拡大画像は1000ピクセル約200kbに拡大されます。>
1月27日 下欄のルスカス手入れ後の状態。竹を切って追肥をして剪定をして作業終了、しかしこの作業をしたのは私でなく、今回同行してくれた三宅の農業仲間の大崎さんなんです。私は他にしなければならないこともあったので、彼に頼んでしまいました。 このハウスはビニールをかけたまま(今はビニールも破れているが)だったので酸性の雨の影響を免れ、まだ使用可能な状態だがこのままにしておくとだめになってしまうだろう。村産業課は、農家の復旧は帰島後という考えらしいが、私の考えとしては帰島前にできることはやった方が農業復興の近道!と思っています。 拡大画像 最拡大画像 |
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1月27日 噴火前、栽培の中心だったレザーファンは施設も株も全滅だが、噴火の前年に建てたハウスに植えつけた「ルスカス」(花束やフラワーアレンジに使う切葉)は火山ガスに強く、枯れずに残っている。しかしこのルスカスのハウスにも竹の侵入が激しく、このままにしておくと日照不足でルスカスは枯れてしまうだろう。今回の滞在型帰島の主目的はルスカスの手入れ。竹を切って追肥をして、帰島まで株を維持すること。だめになったものは仕方ないが、残せるものは残したい、三宅島農業早期復興には必要なことだと思う。 拡大画像 最拡大画像 |
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1月27日 現地2泊3日の「三宅島商工業者の滞在型営業設備等整備事業」でハウス等の点検、整備のため三宅島へ行った。今まで何度か行った滞在型帰島は自宅が対象でハウスの整備はできない。私は商工会にも加入しているので今回の帰島で畑のハウス、倉庫、事務所など点検、整備がほんの少しできたかなって感じ。写真はレザーファン(シダの切葉)のハウス、もう救いよう無し、酸性の雨ためか、アーチパイプと直管パイプの連結金具も錆びて跡形も無くなっていた。 拡大画像 最拡大画像 |
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1月22日 サンダーソニアの植え付けた状態。一度に咲いても切りきれないので、球根は冷蔵庫に保管して日をずらして何度かに分け植えつける。球根を横に寝かせて土を被せる方法と、芽の部分を差し込んで植える方法があるそうだが、今回は後者のやり方にしてみた。とにかく初めての経験なのでやってみて、結果がどうなるか経験というか勉強という感じ。 拡大画像 最拡大画像 |
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1月18日 今日は堆肥運び。空港拡張の関係で出た大量の伐採木を粉砕してできた堆肥(まだ堆肥化まえのチップの状態だが)の配給をしてもらった。ユンボの後ろに見えるのが堆肥の山。私もサンダーソニア組合の一員ということで恩恵を被った。運搬は各自でやるところだったが、チームワークの良さで大型ユンボとダンプカーを調達して1日の共同作業で終了。私も始めてダンプカーを運転した。 拡大画像 最拡大画像 |
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1月13日 一昨年八丈島の農協サンダーソニア共選組合に入り、栽培方法などを教えてもらった。今年は実際に1ハウス作ってみることにした。ニュージランド産の球根を5000球買った。二股の先からそれぞれに芽が出るので、これを二つに割って植えつける。1ハウス分の球根代が約60万円、結構高いので失敗しないように気をつけよう。 拡大画像 最拡大画像 |
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1月8日 スカシユリに病気発生。お正月用ユリは無事出荷終了したが、島内販売用に作ってあったスカシユリに灰色カビ病が出た。来週販売予定分の200本位、これらはもちろん廃棄だが他にうつらないように早速消毒をした。病気も虫も出るときは出る、出ないときは出ない、とにかく毎日の目配りを怠ってはいけない(反省)。 拡大画像 最拡大画像 |
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1月6日 オリエンタル系ユリのアレンジ。 淡いピンクは「マルコポーロ」、右横のふちの白い大輪ピンクは「ソルボンヌ」、左横のピンクは「ロンバルディア」、端の小輪のピンクは「コナモーレ」、上の白が「カサブランカ」。 添えてあるグリーンはレザーファン(シダ)で、この春からは私も八丈島レザーファン組合の一員として出荷を始める予定。 拡大画像 最拡大画像 |
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1月6日 スカシユリのアレンジ。 レモンイエローは「モナ」、中がオレンジの黄色は「コーデリア」、真ん中の赤は「アマロネ」、陰になっている暗らめの赤は「アメリカ」、周りのピンクは「ビバルディ」。丸い葉の添え葉はルスカスを切ったもの。 拡大画像 最拡大画像 |
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1月6日 明日は女房も東京の子供達のところに戻る。帰京前日、女房は残ったユリでフラワーアレンジメントに挑戦。曇りで光線の具合はあまり良くないが、とりあえず、ハウスの中に俄かスタジオを作って撮影。作品写真を上にUPしましたので見てやって下さい。 拡大画像 最拡大画像 |
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1月5日 12月30日お正月用ユリの最終発送を無事完了したのだが、31日からはお年賀用ユリ発送が始まり正月休みもなく出荷続行。やっと本日で2ヶ月続いた冬の産直ユリも終了。実に疲れた、、、。しかしお客さんの注文も全て無事お届けすることができて、作ったユリも完売、虚脱感と達成感の入り混じった感じ。とにかくシーズン無事終了、良かった、良かった。 拡大画像 最拡大画像 |
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1月1日 今日は元旦、ゆっくりお正月休みといきたいところだが、注文と花がある限り休めない。あと一息、頑張ろう。息子も冬休みの宿題が残っているので、あと2〜3日で帰京するとのこと。仕事の合間に親子3人で初詣にでも行こうかな。 拡大画像 最拡大画像 |